地獄少女 三鼎 第21話

やるせないね…この話。

ゆずきは地獄少女を受け継ぐ者という事実を受け入れずにいた。
また、つぐみも同じ宿命を背負わされ、その宿命をはねのけたのだと知った今、自分もはねのけたいと願っているようだ。

今回は、年端もいかない少年・海斗が地獄通信に依頼をしてくるのだった。
父子家庭に新しい母親がやってきた。
その母親はとてもいい人だった…子供ができるまでは。
自分と父と母…
3人家族の時はとてもいい関係だったのに、父と新しい母の間に子供ができた途端、その母の態度が一変した。
ニコニコしながら海斗に暴力をふるう。
しかし、海斗は必死に耐えていた。
その海斗と知り合ったゆずきは、その子がDVにあっていることを知る。
父親にその事実を話したが、父親はそんなはずないと否定する。
しかし…父親は海斗が虐待されている事実を知っていたのだった。

母親が病院に行くために家を留守に…
その間、父親は海斗を行きたがっていた森に連れ出す。
そこで父親は海斗を殺めようと…
その時…海斗も藁人形を手にしていた。
父親は自分がしようとしたことに気付き、我に戻った時、海斗は糸を解いてしまう。

海斗が地獄流しにしたかった相手は…
母親のお腹の中の子供だったのだ。


後日、幸せそうにキャンプ(？)を楽しむ3人。
しかし…普通に夫婦生活していれば…また子供はできるだろう。


それにしても、宿命に逆らうゆずき…

きくり、次の地獄少女だもん！ 絶対なるもん！！
無理！
絶対なるもん！！
無理！！
なるもん！！！
しつこい…

そして、地獄少女になりたいきくり…。

宿命から逃れたつぐみ…。

地獄少女として淡々と仕事をこなすお嬢…。

この少女たち(一人は元少女)のそれぞれの道が…見えてこない。


今回の地獄流しは、本当につらかった。
やるせなかった…
海斗が地獄通信にアクセスしてしまったのは…やむを得ないのかもしれない。
もっと父親が海斗の見方をしてやれればよかった。
見方をしてくれる人が家庭にいないとき子供は…どうしていいのかわからなくなってしまう。
親に頼って生きるしかできない無力な子供…。
そんな子供を犠牲にして自分の幸せを守ろうとした父親が一番罪深い気がする。